大人でも漫画好き 初心者ブログは大変だ

興味のある役立ち情報、節約情報、日々のこと頑張るぞ♪初心者ブログです

九龍ジェネリックロマンス 作者:眉月じゅん 2巻 あらすじ・感想・ネタバレあり

九龍ジェネリックロマンス 作者:眉月じゅん2巻 あらすじ・感想・ネタバレあり

不勉強で作者の眉月じゅんさんのことは全然知らなかったです。

「恋は雨上がりのように」が代表作として紹介されていますが、
私は読んだことが無い漫画でした。
アニメやドラマになった作品なので、なんとなく題名を聞いたことがある程度です。
「恋は雨上がりのように」は、題名としてロマンティックな題名ですね。

 

『九龍ジェネリックロマンス(クーロンジェネリックロマンス)』
の作品紹介にはこう書かれています。

「此処は東洋の魔窟、九龍城砦。ノスタルジー溢れる人々が暮らし、
街並みに過去・現在・未来が交差するディストピア。」
「優しいディストピア 九龍城砦でおくる日常、大人ロマンス」

ディストピアとは、何でしょうか?↓

■ディストピア、デストピア(英語: dystopia)
ユートピア(理想郷)の正反対の社会である。
SFなどで題材とされる「表面的には秩序だって管理の行き届いた世界に見えるが、
その内実は極端なまでの管理社会であり言論の自由などがない社会」
として描かれることが多い。

ちなみにジェネリックは
「ジェネリック(generic)」だけの意味だと「一般的な」「商標無し」「ノーブランド」いう意味。


漫画の中で作られてる「ジェネリックテラ」として言われているものは、
この漫画の世界は、過去も現在も未来もすべて誰かに作られた虚構の世界なのかもしれないです。。
すべてがクローンで、クローンが管理してるだけなのかもしれない。

 

香港が好きな人達って日本には一定数が存在しているのですが、
古株は、ブルース・リー(小龍)ジャッキー・チェン(成龍)のファンの皆さんでしょう。
きっと、一番、香港の良い時代を香港と一緒に楽しむことができた
羨ましい体験が出来た人達だろうと思います。


古くからの香港大好きな人達だと、九龍城砦(クーロンじょうさい)「九龍寨城」
実際に行ってきたという人も多いと思います。
私は「九龍寨城」(きゅうりゅうさいじょう)が取り壊されたもっと後から
香港が好きになったので、残念ながら行ったことがありません。
1993年前の取り壊し決定した当時は、
外国人用見学ツアーもあったそうですからチャレンジしてみたかったです。


私が好きだった香港は、
香港映画が日本にたくさん入ってきて、いろんな香港映画を沢山見ることが出来た時代
香港返還で中国大陸の巨大な市場が手に入ると盛り上がっていた時代
2003年のサーズ流行よりも前の香港の時代
1998年に閉鎖されたカイタック空港(啓徳空港(Kai Tak Airport))が懐かしい。


懐かしい香港も九龍ももうないのです。
私も10年以上もっとかな?20年近くなるのか?全然、香港に行かなくなりました。
年取って親や自分の病気もあったり…幸せな時しか旅行できないですよね…。


今は、香港映画も全然なくなって中国映画だらけになってしまった。
中国政府は危ないと香港人は信用してなかったはずなのに、
返還されたらあっという間に中国に支配されてしまった・・。


中国大陸の巨大な市場が手に入るよりも、香港が中国大陸の地方都市になっただけ。
返還の時から危ない危ない、大陸と同じことになるってわかってたのになあ・・、
香港人は金儲けに負けた、結果が今の香港のこれだよ・・。


今は、強大な中国政府に呑みこまれるだけの香港、
言論の自由もなくなって監視されて香港人が逮捕されるだけの香港になってしまった・・。
どうにかしたくても、もうどうしようも出来ない香港。。

 

そんなところに
『九龍ジェネリックロマンス(クーロンジェネリックロマンス)』という題名を見て
久しぶりに「九龍」の文字に懐かしく思った人も多いのでは…。
香港映画の題名に「九龍(クーロン)」ってよく使われたよね。
どういうわけか、日本だと九龍は、クーロン読みなのです。

漫画でクーロン(九龍)とだけ言われると香港の九龍地区の下町全体の印象があって、
けっこう広いから、あんまり九龍城(九龍城砦)がストレートに思い浮かばないです。

でも、私は、香港が好きだったから、
なんだか読みたいような読みたくないような・・でした。
題名だけで香港の雰囲気も出てないような設定でアニメ絵だったら何か嫌だなあ。
なんて思ってました。けど、読んだら大丈夫。


『九龍ジェネリックロマンス』を読みだしたら、そんな心配は全然なくて、
香港の街のなかは、こういう雰囲気だったなあ、とか思いだして、
使われている通過はHKドルだし、懐かしくちゃんと香港が思いだせる絵柄でした。


作者は、中学生でプレイした「クーロンズ・ゲート」というゲームからの香港九龍だということで
実際に香港には行ったことがないようです。
漫画には、実際に行った台湾を参考にしているようですが、
そこは、嘘の漫画ですからね、
もともと架空の場所の話としての漫画とわかってますから違いを楽しめます。

 

煙草も作者本人は女性喫煙者ではないので試してないそうです。
「スイカ食べた後にタバコ吸うとおいしいんですよ。」は、
母親がキャスターマイルドを吸いなが言っていた「香ばしくておいしいんだよ」
の言葉からだそうです。

 

漫画の中にあるレシートでくじが当たるというのは、
昔から有名だったのは、台湾でやっていました。
台湾でやってたことだけで、香港ではレシートくじは無かったはずです。(今はわからないけど)
その後たしか、大陸の上海でもレシート保存してくじが当たる同じ事をやってたはずです。
上海は、スクラッチみたいなのがレシートと共に出てきたりした時もあったかな。
北京は昔はなかったなあ。(今はわからないけど)

基本はノーレシートだと脱税が多いからという理由で
台湾が脱税予防でレシート発行させるためにやりだした上手い方法です。


香港の九龍城砦(クーロンじょうさい)がある時代がモデルなのに
レシートくじ?これは台湾にしていろいろ混ぜるんだなあ~と思っていたけれど、
作者が実際に行ったのが台湾だからという記事を読んで、
それで台湾がモデルになってるんだと納得しました。


主人公の鯨井 令子(くじらい れいこ)の小さい部屋も
香港映画や香港の雑誌によく出てくる庶民のお部屋によく似てます。
部屋が小さいから物がごちゃごちゃ置いてあって、
折りたたみできる簡易テーブルとイスがそのまんま描かれていて、
一瞬で「うわー庶民の部屋を丁寧に描いてるなあ」と好感をもってしまいました。


主人公が住んでるベランダ付きの建物は、実際の香港だとあまりないですね。
高層建築なので、窓ががっちり上から下まであるだけで、
ああいうちゃんとした開閉するベランダが付いてるのは、かなり本当に古い建築です。


お昼ご飯に工藤 発(くどう はじめ)が注文するのが「空心菜」。
日本ではほとんど使われない野菜ですけど、
香港とか中華社会のレストランでは、いつも頼むお野菜で香港好きには懐かしいです。
注文するなら、香港だもの「腐乳炒空芯菜」だよ。食べたいなあ~。
だんだん、料理の名前も忘れてきた。。悲しい。。


鯨井令子(くじらい れいこ)が靴を買った帰りに何食べようか?と言うメニュー
春巻き、海老焼売、大根餅、
「大根餅」も日本では、ほとんど売ってないし普通では食べられないけど、
香港飲茶の定番みたいなもので、美味しくて大好きな一品です。


2巻に出てくる香港でのレモンチキンも流行ったんですよね。
どこのレストランでも出すような定番料理になったなあ~と読んで思いだしました。
美味しいですよ。

食いしん坊だから食べることばっかりだ(苦笑


1巻で鯨井令子が小黒に
「素敵な靴は素敵な場所に運んでくれるよ」と言われて買った靴。

中国刺繍の金魚柄の可愛いペッタンコ靴を履いて
工藤と一緒に夕食に出かけることになります。
工藤の彼女が、前にも来たことがある喫茶店「金魚茶館」に行きますが、
不思議なことに、工藤は、鯨井のことを彼女だとと言われても訂正しません。
金魚を買ってもらったり、金魚が印象的に使われている1巻のシーンでした。


このシーンを見て香港で綺麗な刺繍入りのスリッパを買いたいなあ~
と思っていたのに、なぜか買うチャンスがなかったことを思い出しました。
実際、女性だと香港でのお土産に刺繍スリッパを購入して帰った人がたくさんいると思います。
観光書にはよく紹介されていた香港でとっても有名な中華刺繍のスリッパのお店、
今も存続していることを願います。


喫茶店「金魚茶館」のように金魚はいないけれど、
あんな感じのガラス張りの窓になっていて、テーブルと椅子の喫茶店が
香港の尖沙咀(チムサーチョイ)にあったの思い出しました。
映画の中には、残っている喫茶店。。たしか金城武とジジ・リョンの映画だったかな。。
たぶん、「君のいた永遠(とき)」だったと思う。
 
工藤が映画を見るシーンで「成人映画」と書いてあるポスターがありますが、
それは日本の言い方そのままですね。香港だと「三級片」ですよね。(苦笑


読んでいると懐かしさでいっぱいになりました。

 

2巻からやっと登場人物が出そろってきたようです。
まだ、起承転結の起の終わりくらいかも?。


蛇沼グループの蛇沼社長は、不気味で怖い。
蛇沼という名前のとおりに、蛇みたいに舌が二つに割れている変な社長です。

蛇沼は潔癖で手袋を常にしているような男だけど、
もしかしてこちらもクローンだから自身の感染症予防かもしれない?と思ったり。。

今のところ工藤もなぜストレートに鯨井(A現在)に様子を聞かないのかわからない。
鯨井令子(A現在)を元婚約者鯨井(B)と一緒に写真を撮った店に連れていった理由が何かありそうだし、
記憶が戻ってほしいとは思っているようだ。
元婚約者鯨井(B)と一緒に映った婚約写真が都合よく書類から飛び出るか?と考えると、
工藤が半分わざと写真を鯨井令子(A現在)に見せるようにしたのかもしれない。
出会って恋愛関係になって婚約をして「何か問題」が起きて現在に至るまでのことが不明のまま。

婚約までした恋人が自分との関係をリセットしてクローンとして生き返っており、
普通に何食わぬ顔で目の前で生きてるとしたら、工藤はどういう気持ちなのだろうか?
クローンになったのは、どうしてかもわからない。

正しくは、クローンだと産まれるということがあるから、

ある一定の年齢で人間をコピーして人口培養コピーしたみたいなものだと思うけど。

1巻では、工藤が会社のドアを開ける直前までの鯨井はピアスをしている鯨井(B)だったのに、
工藤がドアを開けたらピアスは消えて鯨井(A現在)になってるなどの
たまにどちらかわからなくなるような回想のようなシーンだけだったのが
過去と現在を行ったり来たりするような画面が多くなってきました。

まだ、まだ、わからないことだらけのままです。

1巻の感想は、こちらでどうぞ。

 


■第2巻のSFチェック部分。

1巻では、34歳の工藤 発(くどう はじめ)が30歳として登場する。
鯨井令子(くじらい れいこ)は、工藤よりも2歳上の32歳の先輩社員。

2巻の最後になって謎のジェネリックテラの元締め
蛇みたいで気持ち悪い謎の蛇沼社長が出てきます。


工藤 発(くどう はじめ)30歳。
日本支店より九龍(クーロン)支店へ異動してきたばかり。
不動産屋「旺来地産公司(オウライチサン)」で出会った
鯨井令子(くじらい れいこ)は、はじめから耳にピアスをしてる。
32歳の鯨井令子が先輩として支店にはすでに勤務している。


工藤 発(くどう はじめ)が8の字をさわる癖の理由は、
鯨井令子(くじらい れいこ)に8の理由を教えて貰ったからだろうということがわかる。

鯨井令子「8って日本で縁起のいい数字でしょ?香港でもそうなのよ。」

「発財(財産が貯まる)の「発」と「8」の発音が似ているから。」
「そして発といえば、もうひとつマージャン。」

「工藤さんの名前も「発」と書いて「ハジメ」という名前で縁起が良し。」


食事に一緒に行った新人の工藤 発と先輩の鯨井令子のシーンでは、
1巻で工藤が鯨井に言ったそのままのせりふ

「君はこの黄金に輝くスープに浮かぶプリプリの水餃子に正義を感じないワケ?」

が、先輩の鯨井令子から言われている。

先輩の鯨井令子から新人の工藤は、
私と昼食をとる場合は、もれなくこの店「天天飲食店」になる。
新規開拓のお店なら1人で行ってくれとも言われる。

工藤 発(くどう はじめ)30歳は、
マージャンと水餃子と抜け道と鯨井さん流「九龍をうまく生きるコツ」を教わる。
老人とのマージャンで住人の悩みに寄り添うことも不動産屋の仕事だと教わって行く。

鯨井さん流「九龍をうまく生きるコツ」のもうひとつは、

「恋をすることかしら?」
「切れかけの電灯」「カビくさ路地裏」「すれ違い人の汗のにおい」
「そんな九龍をなぜか無性になつかしく感じるの。」

鯨井令子「私はこのなつかしいって感情は恋と同じだと思っている。」

鯨井令子「私、九龍に恋しているのよ。」

とスイカジュースを飲んでたばこを吸いながら言う。

工藤「いつかなくなっちまうとしたら、恋なんかしたらつらいんじゃないすか?」

「この九龍という場所はなんて優しくて残酷なんだろう。」


工藤が一巻で言った「俺はこのなつかしいって感情は恋と同じだと思ってる。」
と同じセリフがたくさん出てきます。

工藤が1巻で言ったセリフは、ほぼほぼすべてが
この時の鯨井令子(婚約者)の受け売りだったことがわかる。

 

鯨井令子(A現在)は、工藤のファイルボックスから
婚約した時の工藤と鯨井令子(B)が一緒に映った写真を持ってきたまま、
まだ、写真を返却できないで、写真を見ては悩んでいる。

1巻で騒音元16号の部屋住人だった楊明(ようめい)に
鯨井令子(A現在)が偶然に出会う。
具合が悪くなってへたり込んだ鯨井令子(A現在)は、
楊明(ようめい)部屋で休ませてもらうことになった。

変な話だから聞き流してくれてかまわないからと言いながら、
鯨井令子(A現在)は、工藤と一緒に映った写真をみせて
写真を撮った記憶がない。と楊明(ようめい)に相談をする。

楊明(ようめい)に双子の姉とか?の可能性はないかという問いには、。
その写真を撮った人に、それは私だと言われました。と答える。

鯨井令子(A現在)は、工藤と写真を撮った日だけではなくて、
過去の記憶を全く思い出せない。

鯨井令子(A現在):「私、記憶が無いんです。
今日までそんなこと気が付かなかった。考えもしなかった。
工藤さんもそんな話は一度もしなかった。」

楊明(ようめい)「じゃあ、これはあなたじゃないんだよ。」と簡単に決着を付ける。

楊明(ようめい)「過去がない人間なんてほかにもいるよ。例えば私とか・」

楊明(ようめい)は、頭の先からつま先まで全身整形していた。
「私は過去を捨てたの全部。どれが私で、私じゃないかは、私が決める。」

過去を持たない人間には、必ずはじまりの日がある。
エッグタルトは、新しく始まりの日のバースデーケーキになった。

工藤は、オフィスでファイルボックスを見て写真がなくなっているのを知っているようだ。


楊明(ようめい)と鯨井令子(A現在)は、
待ち合わせして食事をしながらまた写真の謎の話をする。
楊明(ようめい)に、鯨井はレコぽんと呼ばれるように親しくなっている。

鯨井令子(A現在)とそっくりな女を仮に鯨井(B)とする。
話しながら香港レモンチキンを美味しそうに食べる二人。

鯨井令子(A現在)は、
工藤に直接聞くのは、工藤さんに惚れているからしたくない。
工藤がこの話をしてこない時点でこのことを隠しているのだから聞けない。

楊明(ようめい)からは、鯨井(A現在)が写真の女と同一人物だとしたら、
「工藤さんは、レコぽん(鯨井(A現在)の記憶が戻るのを待っているんじゃない?」
自然に待っているから刺激しないのかも?と言われる。

でも、それでは、現在の鯨井(A現在)の存在意義は?
鯨井令子(A現在)の思いは、
「工藤さんにとって今の私じゃだめなんだ。」

鯨井令子(A現在)は、工藤に会社で「私を見て」と言って別れてから
工藤と鯨井(B)の写真をファイルに返す。
フン!と鼻息が荒いのは、鯨井(B)には、負けないつもりのようだ。

工藤と仕事に出た鯨井令子(A現在)は道に迷ってしまう。
「興味ありませんか?工藤さんも私も知らない道の先に、いったい何があるのか。」
という鯨井令子(A現在)と工藤が、もう引き返せない出口で見たものは、
蛇沼総合medical中心の巨大な看板を見ることになった。
九龍住民無料健康診断のチラシが配られている。


不動産支店にあるテレビニュースでは、
美容と健康の総合施設、美容外科のカウンセリングと内科の診察を受けられる。
九龍の住人を対象に無料健康診断を実施するという。
工藤は34歳(現在)

実は、支店長が担当した物件に蛇沼総合medical中心が入っていた。
急ぎでお金に糸目はつけないという条件なので短期間で話がまとまってたのだ。

支店長からもらった蛇沼総合medical中心優待券で
鯨井令子(A現在)、小黒(しゃおへい)、楊明(ようめい)で健康診断にやってきた。
美容外科の無料カウンセリングも受けることになる。


工藤は、鯨井(A現在)にピアスの穴があいてないことを確認する。


テレビでは、蛇沼グループが、
ジェネリックテラの建設にアドバイザーとして参加することを発表した。
政府計画に一般企業が参加する重大ニュースになる。

鯨井(A現在)は、
写真の鯨井(B)がつけていたピアスに一番似てるイヤリングを買った。

イヤリングをした鯨井(A現在)が出勤すると
工藤がピアスだと思って反応をするが、
鯨井(A現在)に「ピアスではなくてイヤリングです」と言われて
「くだらねーことしてんなよ。」とイラっと言って外に出てしまう。

結局、同じような外見にして工藤に見てもらっても
鯨井(B)とは違うだけだと思い知っただけになる。

新しいことが好きな鯨井(A現在)は、工藤と一緒に夕食を食べに行き
工藤にレモンチキンを食べさせて
新しい店で新しいメニューを食べても美味しいと言わせることができた。

その夜に二人で見たのは、夜空に輝くジェネリックテラ。


蛇沼総合メディカル中心で蛇沼院長のカウンセリングを受ける日がきた。
鯨井令子(A現在)が
アンチエイジング希望と目元の小じわがきになって・・それに、記憶がない。
ということを説明すると

蛇沼は、「生憎、記憶に関しては、専門外なものでわかりかねます。」
「私にわかるのは、あなたのシワには歴史がないということ。」
「まるで初めからあったかのような、そういう形であるようなただの溝だ。」

「記憶のないあなたの失った記憶…そもそも初めから存在しないのかもしれませんね。」

「今、貴女が此処に存在している。この事実がなによりも素晴らしいんですよ。」

蛇沼は蛇のように2つに割れている舌を見せて鯨井令子(A現在)に話した。


優待枠での来店に鍵があるのかもしれない。
蛇沼のところには、鯨井の「Zr02-H適合者カルテ」というカルテがすでに存在している。
不動産屋「旺来地産公司」は、みんなクローンだったりして・・。

鯨井(A現在)が新しい口紅EDENを買って
新しい口紅を塗って会社に出勤した日。
蛇沼が不動産屋「旺来地産公司」に複製版画「アダムとイブ」をお土産に挨拶にやってきた。

新しいクリニック用の物件を探してほしいというが別に急いでいない。
「もうすでに、探し物は見つけたのでね」と鯨井令子(A現在)を見ながら言う。


「有益な情報が入手できた。工藤にとって鯨井令子さんはとても大切な方のようだ。」
鯨井令子さんも、また同じようで。」と言って
「口紅の色に気がつかない野暮な男よりも私にしてはいかがです?」
と鯨井令子(A現在)にキスをして帰って行った。

口紅のEDEN
複製版画「アダムとイブ」のリンゴをそそのかす蛇がいる。
蛇沼は潔癖で手袋を常にしているような男。


『九龍ジェネリックロマンス』(クーロンジェネリックロマンス)第2巻
(英文表記: KOWLOON GENERIC ROMANCE、中文表記: 九龍泛型浪漫)

第3巻に続く

 

 

 

■参考
編集者は漫画家を助ける“壁”――『恋は雨上がりのように』作者が最新作『九龍ジェネリックロマンス』を作るまで
(1/3)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/19/news012.html

作家:眉月じゅん(まゆづき じゅん、1983年4月27日)
女性漫画家。神奈川県出身。
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ